
今回は、ゲーミングノートとして人気の高い「HP OMEN 16-b0150TX(TPN-Q265)」の修理事例をご紹介します。

お客様からのご相談内容は、「急に電源が入らなくなった」というものでした。
前日までは問題なく使えていたとのことですが、電源ボタンを押しても反応なし。充電器をつないでもLEDも点灯しない状態とのことです。
■ 分解して調査すると…

筐体を開けて中を確認します。

早速、本体内部の黒い保護フィルムの一部が熱で溶けたような跡が見つかりました。

さらにマザーボード側を詳しく見ていくと、いくつかのチップ部品が焦げていて、基板がうっすらと変色しています。

これは、電源回路まわりの部品に何らかのトラブルが起きて、過電流やショートが発生した可能性が高そうです。
■ 修理の流れ
まずは焦げてしまった部品を慎重に取り外し、周辺のパターンが傷んでいないか確認します。
焼損部には汚れも付着していたため、専用の薬剤で洗浄とクリーニングも行いました。
問題のチップは、同等品で交換。交換後はマザーボード全体の導通チェックとショート確認を行います。
そのうえで組み直し、電源ボタンを押してみると…

無事に起動!
画面も正常に映り、Windowsまで立ち上がりました。
■ 動作確認もバッチリ
その後もバッテリー動作や充電、ファンの回転、各ポートの認識など一通りチェックを実施。
負荷をかけての動作確認でも問題は見られず、修理完了です。
■ まとめ
- 【機種】HP OMEN 16-b0150TX
- 【症状】電源が入らない・完全沈黙
- 【原因】電源系チップの焼損・回路不良
- 【対応】部品交換+洗浄処理
- 【結果】正常起動・動作OK
HP OMENシリーズのようなゲーミングノートは、一般的なPCよりも部品の発熱や負荷が高く、故障リスクも上がります。
とはいえ、故障=買い替えではありません。今回のように部品単位の修理で復旧できるケースも多くあります。
持ち込み・宅配、どちらもOK!
当店では、店舗へのお持ち込みだけでなく、宅配修理にも対応しています。
「電源が入らない」「他店で断られた」などのトラブルも、ぜひ一度ご相談ください。
修理のご相談・お見積りはお気軽にどうぞ。